こんにちは、とぶとうふです。
大の乾燥肌の私。学生時代、腕に謎の発疹が出て痛かゆく、皮膚科に行ったところ「乾燥だね。」と言われたときの驚きは忘れられません。乾燥で発疹ができるの!?
疑いながらハンドクリームを腕まで塗っていると治まり、乾燥の恐ろしさを思い知ったのでした。
それから十年、たくさんのハンドクリーム・ボディクリームを試しましたが、一番欠かせない存在になっているのはワセリン。
家族、友人…何人をワセリン道に連れ込んだかわかりません。
べたつくから苦手という方もいると思いますが、使うタイミングにもよるのかな、と。
私も日中のハンドクリームはさらっとした他のものを使っていますが、ワセリンは手放せないです。乾燥で悩んでいる方にはとってもおすすめしたい。
1.ワセリンってなんなの?
半透明の白色、無臭の保湿剤。
「ワセリン」というのは、石油から分離精製して作った物質、原材料のことをさし、
その中でも、更に精製度を高めて不純物をなくしたものを「白色ワセリン」というそうです。
ワセリンとか白色ワセリンとかを商品にしたものとして、ドラッグストアで一番よく見かけるのは写真の「Vaseline(ヴァセリン)」ではないでしょうか。
これはユニリーバ社の商品名なんだそうです。私はワセリンとヴァセリンの違いを調べたことがありましたが、ワセリンを使った商品の1つがヴァセリンということですね。
成分名を商品にしちゃうってすごいようなずるいような…
ワセリンは、クリームというより固体に近いです。小学校の時に使ったあぶら粘土くらいの硬さ。手に取ると体温で溶けていくので塗り伸ばせます。夏はマヨネーズくらいに柔らかくなります。
他のハンドクリームとは硬さや質感もだいぶ違うんですよね。初めての方にはそれも戸惑いの原因になっているかと思うのですが、その分保湿効果は抜群です。
2.ワセリンのよさ
保湿力が高い。夜だけでも効果を感じる
夜塗ったら朝でもしっかりしっとり。ワセリンのすごさはこの一言につきます。
ハンドクリームもボディクリームもこまめに塗り直すのが大切、というのは乾燥ケアで必ず言われること。とはいえ…それができないですよね、なかなか。
例えばハンドクリームの場合、トイレに行って手を洗った後、
家にいる時:食器洗うからそれが終わってから…でも洗濯干すからそれが終わってから…
会社にいる時:会議室に移動したらハンドクリーム置いてきちゃった…この後大事な紙資料扱うからクリームで汚さないか心配…
ってなりません?私はなります。普通に忘れるってのも多いです。
そんな私も心がけているのが「寝る前だけはワセリンをつける」ということ。
次に手を洗うまでの時間が一番長い時、ここで日中のずぼらを挽回します。
手だけでなく腕や脚の保湿も、一日何度もできないですよね。
大体乾燥するのは秋冬なので長袖。それをまくってクリームを塗るなんて寒いし面倒…
だけどこれも、1日1回、お風呂上りや寝る前に塗っておけばしっとりしています。
他のしっとり推しクリームも多数使ってきましたが、ワセリンが1番でした。
安い!使用量が少なくて長持ち
良いクリームでも、ケチって少量つけると効果が薄れてしまうので、たっぷり使える価格であることは大事。特に手だけでなく全身に使うとなると結構な量消費していきますが、ワセリンの価格なら気にせず使えます。
「Vaseline」の場合、80g400円、200g600円くらいのお値段。そして他のハンドクリームよりも、1回の消費量が少ないんです。テクスチャーが固いので、たっぷりといっても、少量を伸ばして使うことになるんですよね。ですので、思った以上に長く持ちます。
乾かない、こぼれない
性質上、水分が蒸発して乾く…ということがありません。寝落ち寸前で手に塗った時、容器のふたが開けっぱなしになっていても干からびません。(こんなずぼら情報いるの私だけかな…笑)
テクスチャーが固いので、こぼれたり漏れたりする心配もなし。地味に便利です。
ただ、真夏に日の当たる場所に置いておくと、かなり液体に近い形状になりますので注意を。
ライバルとの比較
私が使用した他のクリームとの比較です。厳密に言うと、それぞれ成分が違い、用途によって使い分けるのが正しいし、単純比較できるものではないのでしょう。
就寝前にたっぷり塗る、という使い方を続けて手足の乾燥が収まったか?という点で、個人的な感覚を記載しています。
ライバル1:NIVEA vs ワセリン
青いパッケージが印象的な、有名商品ですよね。女優さんが使っていることを公表したり、定期的に話題になっている印象があります。
ただ、一番べったりしている缶タイプの商品でも、私には物足りなかったです。手にたっぷり塗っても朝にはあまり効果を感じられず…
また、香りがついているので好みが分かれますよね。そんなにきつい香りではないのですが、私は無臭のワセリンの方がよかったです。
ライバル2:ユースキンA vs ワセリン
こちらも昔ながらの定番品。パッケージにも効きそうな安心感があります。一番オーソドックスなタイプで試してみましたが、期待したほどの保湿力がなく。値段のことも考えてワセリンに戻ってきてしまいました。
夜に塗って朝や翌日までしっとりを感じられるのは、ワセリンが1番だったなとかんじています。
3.沢山あるワセリン商品の選び方
結論どれでもいいけど「ワセリン配合のクリーム」は全然別物
「Vaseline オリジナルピュアスキンジェリー」「日本薬局方 白色ワセリン」「ワセリンHG」「ベビーワセリン」「サンホワイト」…ワセリンを使った商品として、ドラッグストアでよくみるのがこのあたりでしょうか。
どれもほぼワセリン成分でできている商品です。添加物の有無やワセリンそのものの純度が少しずつ異なりますが、私はあまり気にしていなく、敏感肌でなければ容器の使いやすさや値段で選んでもいいと思います。
ただ、「ワセリン配合のクリーム」は全然別物です。悪いものということではなく、用途が違うもの、この記事で書いているものとは違ってきますのでお気を付けください。
下記では私が使ったことのあるこの2つを中心に比較をしていきます。
・Vaseline オリジナルピュアスキンジェリー
・日本薬局方 白色ワセリン
成分の違い
Vaselineには「ワセリン」に加え「酢酸トコフェロール」「BHT」というものが入っています。
白色ワセリンは「ワセリン」のみ。「ワセリン」自体の純度も違うのでしょう。
私は特別敏感肌のわけでもなく、個人的には他のハンドクリームの添加物に比べれば小さな違いでは、と思い、成分はあまり気にしていません。使用感は変わらなかったです。
敏感肌だったり、小さなお子様に使うなど、成分が気になる方は白色ワセリンのほうがより安心ですね。
容器の形状の違い
どちらかというと容器の形状に好みが分かれるかもしれません。
Vaselineは、指一本でパカッと一気に開けられます。家で使うにはこちらが便利です。
バッグに入れて持ち歩くなどしたい場合は、くるくる回す式蓋の白色ワセリンがおすすめです。私はVaselineを持ち歩いているときにバッグの中で蓋が空き、その中にボールペンが突き刺さって悲劇になったことが…笑
チューブタイプの容器の商品もありますが、冒頭に書いた通りワセリンは冬はほぼ固形。硬くてチューブから出すのが大変です。私は持っていて使い分けていますが、最初の1つはジャータイプがおすすめです。
サイズラインナップの違い
Vaselineは40、80、200g、日本薬局方の白色ワセリンは50、500gが発売されています。
いくら私でも500gはなかなか使いきらず、Vaselineの80gか200gを購入しています。
お店での置き場が異なるので気を付けて
白色ワセリンは第三類医薬品なので、皮膚薬などが置いてあるコーナーにあります。
Vaselineはハンドクリームやボディクリームのコーナーにあることが多いです。
4.ワセリンの使い方
手に。爪にも効果があるよ
日中使うときはべたついたり、紙類を触ると油成分で透けたりするので気を付けてください。
夜なら思い切り分厚く塗りましょう。爪の周りにも塗ると、爪が丈夫になってきます。
腕、脚、全身に。ガサガサのかかとにも効果抜群
腕・脚、おなかやかかとにも…コスパがいいので全身に使えます。
一筋縄ではいかないガチガチ系かかとも、毎日たっぷり塗っているとやわらかくなってきます。塗った後に裸足で歩くと滑るので、靴下をはく方がいいですよ。
顔にも使えますが、かなりテカテカになるので、お昼はつけすぎに注意です。笑
唇にもワセリン
もちろんリップクリームとして唇にも使えます。ただUVカットは入っていないので、日中はUVカット入りリップクリームに重ねるといいですよ。
寝る前には口の周りの乾燥する部分にも広げて塗っています。
乾燥しやすい口紅に重ねて グロスのようなワセリン
口紅つけるといつも以上に乾燥して皮がむける…なんてことありますよね。そんなときは口紅の上からつけてしまうと効果かなり変わる!
口紅を塗った後、崩さないようにそっと指で唇の真ん中にワセリンを乗せ、上下の唇を押し当てて伸ばしています。最初は固形に近いワセリンが、唇の熱で溶けていき、グロスのような艶を出しつつ保湿してくれます。
私のワセリン使い方
日中は
・小さな容器に詰め替えてポーチで携帯
・乾燥がひどいときに唇や手先につける(さらさら系ハンドクリームは別に用意)
夜寝る前は
・ワセリン容器は布団の横にスタンバイ
・スマホ操作も終わった寝る寸前に、唇・手先に分厚く塗り重ねる
・乾燥を感じる時は、腕・脚にも塗る
という風に使っています。
5.ワセリンは浸透しないから意味がない?浸透しないからいいこともあるよ
「ワセリンは皮膚に浸透しないから意味がない」と書いている人もいます。
これは半分本当だけど半分違うよな、と思っています。
私も、ワセリンを毎日塗っても脚の乾燥が収まらなくなったことがありました。
ドラッグストアの医薬品コーナーで「ヘパリン」という成分入りのクリームを塗ると、たちまちしっとり。
「やっぱり効きそうな成分が入っているものがいいのかな?」「ワセリンじゃだめなのかな?」とワセリン好きとしてはなんだか悔しかったのですが、そんなとき薬剤師さんが書いているこんな記事を見つけました。
【その薬、本当に必要?】薬効成分のない「白色ワセリン」は何に効くの?
ワセリン:皮膚上にとどまり、皮膚から水分の蒸発を防ぐことで皮膚を保湿。薬効はないが、その分安心安全とも考えられる。
なるほど…!
ワセリンは皮膚に浸透していく強い成分がないけど、だからこそいい時もあると。
自分の皮膚はもともと水分油分を出す力を持っているわけで、その力を助けるのが一番自然だよな、と納得しました。
「ワセリンは皮膚に浸透しないから意味がない」のではなく「ワセリンは皮膚に浸透しないからこそよい」というところでしょうか。ワセリンだけでは効かなくなったときは、浸透成分が入っているクリームを使うといいよ、と。
私も、時々ヘパリン入りクリームを使いつつ、基本はワセリンで対応しています。
無臭なワセリンは、ボディクリームなどになじみがない父や祖父にも使いやすいようです。
安くて安心なワセリン、ぜひ上手に使ってみてください!
一番おすすめなVaseline80g
純度が高いものを求める場合の白色ワセリン
最後に登場したヘパリンクリーム。乾燥がひどい時はワセリンに加えて併用がおすすめ。
コメント